NTE
S★★★★★Cosmos#1052

『ドゥイーノの悲歌』

バフ瞬間火力ダメージ出力バフ

どうやら物の価値が分かっておらず、一日中酔っ払っているエイボンの店長。

HP14,790
攻撃570
防御778
潯
居住地
骨董品屋エイボン
誕生日
12月20日
解放(冒険者レベル)
4
最大覚醒
6
デフォルト武器
None

最大ステータス

レベル80、フル昇華時の値

HP

14,790

攻撃

570

防御

778

ドシエ

詳細情報

日々泥酔している最も頼りにならない大人(早霧談)、ナナリが崇拝する底知れぬ実力を持つ姉御、そして周囲からは神秘的で予測不能な存在と見られている、エイボンの店長。 今、彼女はカエル型の美容機器を手に取り、じっくりと吟味している。 「お客様、なんとお目が高い!一目で私の商品の中から、最も価値のある宝物をお選びになるとは。『天使の口づけ』の伝説をご存知でしょう?その通り…お肌に輝きと潤いをもたらすスキンケアの秘宝、何百年もの間、エリート貴族に愛されてきた『蒼白の聖露』が、今まさにあなたの手にあるのです。もし…もし私がまとまった資金を必要としていなければ、このように手放すことはなかったでしょう…5万ファンスで、この宝物はあなたのものです!」 彼女は身振り手振りで、この価格以外では譲らないという強気な態度だった。やがて、へつらいの言葉を口にしていた商人は顔をしかめ、何度もためらった末に… 「本当に容赦のないお客様ですね!では、5千ファンスということで!親友価格ですよ!」 何かお買い得なものを見つけた時や、良い宝物を手に入れたと確信した時、彼女はいつも口元の笑みを隠しきれず、テーブルを叩いて「取引成立!」と叫ぶ。 おそらく半日も経たないうちに騙されたことに気づき、激怒して酒で憂さを晴らすだろう。 あるいは月末に借金の請求書を受け取り、眉をひそめ、後悔の念に駆られるかもしれない。 ――しかし、少なくとも新しい「宝物」を手に入れた「今」は、間違いなく喜びに満ちているのだ。 「『未来』のことは…『未来』が来てから考えようじゃないか~」

ありったけの酒を

「『飲み放題』とは、人数分の定額料金で、会計時間までのドリンクバーが無制限になるコース…ってメニューに書いてある」 「酒も飲み放題?随分と太っ腹じゃないか。せっかくだから、存分に楽しませてもらおうじゃないか。ガキどもは一番高いジュースを死ぬ気で取ってこい!」 「…潯みたいに図々しくて、しかも大酒飲みの客が来たら、絶対赤字になるんじゃない?」 このコースには節操なく大量に飲む客への対策も当然ある。各ドリンクの在庫に加え、時間制限も設けられているのだ…ただ、たまたま潯にとっては、問題にはならなかった。 ――しかし、あとになって分かったことだが、潯は「飲み放題」を最大限に活用しようとして、おつまみを次から次へと追加注文していたのだ。そのせいで結局…予算を大幅にオーバーしていたのだった。

巡り合わせの古物たち

骨董品屋エイボンでは、まだ深夜に骨董品同士が語り合うようなことは、おそらくまだないだろう…話せるものがほとんどいないのだから。しかし、そんなことは「日月瞳方儀」が暇な時にコロコロと転がり、店内のほかの品々を見回して想像を巡らすことの妨げとはならなかった。 (おいおい、新入り、お前はどこから来たんだ?) (俺は前、汚い露店で眠ってたんだけど、気に入られて買われたんだ。身代金998ファンス。この店じゃ底辺の地位かな?) (自分の価値も知らない奴なんてほかにもたくさんいるさ。俺なんて、暗くて狭い場所にずーっと長いこと閉じこもってたんだ…昔ぶつけられたひび割れが大きくなって、元々の彫刻の模様と合流するくらいにね…ようやく…光が差し込んできて、あの女が現れたんだ。俺をそっと取り出して、笑ったんだよ) (してやったり、って感じの悪い笑いか?) (いや。俺がそこにいることを確信しているかのような、揺るぎない笑みだった。だけどなぜか、その笑顔のせいで、彼女は少し…残念そうに見えたんだ) (ハハ、ホコリを払ったら、思ったより状態が良くなかったってことじゃないのか?) 実際に起こることもない、起こりもしない議論が、「日月瞳方儀」のパチパチという瞬きの音をBGMに、ますます白熱していく。その一方で、「アヌムの鏡」はただ静かに、鏡の前に広がる全ての静寂と時の移ろいを映し出していた。

七宝懐中時計

七宝焼の技術が施された精巧な懐中時計。 鬼蘭の紋様の真上には、橙赤色の宝玉が嵌め込まれている。それはまるで悠久の時を経て穏やかになった眼差しのようだ…しかし、文字盤は変わらず明るく繊細な色合いで、古さを一切感じさせない。 これは異象でも、異能製品でもない。確かに精巧に作られているが、特別な能力を一切持たない、ただの普通の懐中時計に過ぎないのだ。 潯はこれの具体的な価値について決して口にしない。もしかすると、とっておきの秘宝なのだろうか?エイボンが破産寸前にならない限り、お金には換えない…最後の切り札なのかもしれない。

一番の雪見頃

月退邸の庭は雪景色になると、歴史ある趣が一段と深まる。それはまるで、飾られた骨董品に積もる埃のベールのように…ただし、それは真っ白で清らかな埃だ。 しかし、毎年毎年、この景色はあっという間に過ぎ去ってしまう。潯はいつもそう感じていた。 幼い頃から四季の移ろいや歳月の変化に物悲しさを感じていた。それは目まぐるしく変化する外の世界が、人目を避けて暮らす家族に望ましくない変化をもたらすことを恐れていたからだ。全てがこのまま最も完璧な瞬間で止まり、凝固してくれたら、どれほど素晴らしいことか。 「雪見に最適な期間は、雪溶けが始まる時だ。そのためには…動き出さなければならないのだろう」 そして、彼女は本当に雪景色を止めるられるようになった。それから何年も経った、ある初春のこと。彼女は偶然にも、かつて自分の屋敷にしばらく滞在していた門客と再会した。年老いて、しわだらけになった彼は、話すたびに酒を一口含んだ。 潯はこれが最後の機会だと悟った。酒を注ぎ、珍しく真剣な面持ちで次の言葉を待った。老人は感慨深そうに、こう言った。 「最も尊いものは、不変や永遠ではない。それは、壊れるもの…今まさに壊れゆくものなんだよ」